ブログ

葉酸が口蓋裂の発症を予防する仕組みを解明

口蓋裂は様々な環境要因や遺伝要因による多因子性遺伝疾患です。

未だ、病態の発生のメカニズムは十分に理解されていません。

一方、葉酸は、口蓋裂の発症を予防する可能性が示唆されていますが、

その科学的根拠が十分に示されていませんでした。

   
大阪大学顎顔面口腔矯正学講座の山城隆教授らの研究グループは

マウスを用いて

  • Stat3シグナルの活性化とそれに伴うp63の抑制が口蓋突起の癒合に重要であること
  • このシグナルの不調が口蓋突起の癒合不全の一因であること

を明らかにしました。

さらに、葉酸がStat3の賦活化を介してp63を抑制することで、

口蓋突起の癒合不全の解消に寄与することが示されました。


2023年10月のプレスリリース段階では

まだマウスモデルでの実験ではありますが、

葉酸による口蓋裂のより効率的な個別化予防の実現に

寄与することが期待されまているそうです。

関連記事

  1. ガム咀嚼によって唾液中の免疫物質(IgA)が2.5倍に増加
  2. 平均寿命と平均余命(令和4年3月2日公表) 
  3. 健康寿命がTVに頻出する時代
  4. フレイル⾼齢者は 1.9 倍肺炎にかかりやすく、 1.8 倍重症…
  5. アンガールズの田中さん、インビザラインで治療中
  6. 噛めていないことに気付かせる
  7. 開口力と嚥下障害の関連性
  8. 歯の本数が”うつ”発症に関係
PAGE TOP