ブログ

臼歯を失うと脳の老化が進む

国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの研究グループによると

臼歯(奥歯)を喪失することが脳の老化を促進することを

老齢マウスモデルで発見したそうです。
 

認知症と口腔環境の関係は様々な研究が進んでおり、

アルツハイマー型認知症に関しては歯周病菌が促進していたり

噛み合わせが悪くなることで促進されたりすることが分かっています。

 

高齢者における残存歯数の減少と認知機能の低下に関連があることが

今までも報告されていましたが、

その詳細について今回、マウスでの実験ですが

分かってきたというものです。 

   

18月齢の老齢マウス上顎の両側第一臼歯を抜歯し、

その3ヶ月後同マウスの認知行動や海馬や視床下部における

分子発現の変化を検討したそうです。

その結果、

上顎第一臼歯を喪失した老齢マウスでは

顕著に自発行動量、空間作業記憶や運動協調性が低下するとともに、

海馬および視床下部における神経栄養因子や神経細胞の減少が観察され、

加えて、脳老化の特徴の一つである

アストロサイトの増加(アストログリオーシス)が

亢進することを発見したそうです。
 

欠損放置は避ける方が良さそうですね。

関連記事

  1. 緑茶を1日4杯以上飲んでいる人で約1.6本の歯が多かった
  2. 大腸がんに口腔内と同一菌株由来のフソバクテリウム・ヌクレアタムが…
  3. お口の健康と体の健康のメカニズムを知る重要性
  4. 口の衰えが死亡リスクを高める
  5. 口腔ケアとコロナの関係を知っているのは7%
  6. 口腔内の特定細菌が食道がんに影響
  7. 平均寿命と健康寿命の最新データ
  8. 『若返りへの欲求』を活かす
PAGE TOP