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歯周病で新型コロナによる死亡リスク8.8倍

ダイヤモンドオンラインでタイトルのような記事を見つけました。

      

『2021年3月19日の参議院予算委員会で、山田宏議員が「歯科医療とコロナ」をテーマとして取り上げ、上表のデータが示されました。』

その記事の中には
『2021年3月19日の参議院予算委員会で、山田宏議員が「歯科医療とコロナ」をテーマとして取り上げ、上表のデータが示されました。』
ということで 、歯周病があると新型コロナによる死亡リスクが8.81倍高くなる、というデータの裏付けとを予算委員会の発表にしていました。

こういう時には出典にあたってみることが大切です。   

出典はどこなのか、調べてみたところ、今年の2月1日に発表された

Journal of Clinical Periodontology

という論文からのようです。

   

そのデータとは

  • 歯周病がある人は全体の12.8%が重症化した
  • 歯周病がない人は全体の2.3%が重症化した
  • 歯周病がある人が無い人に比べてコロナで死亡する可能性は8.8倍
  • 歯周病がある人が無い人に比べて 人工呼吸器使用の可能性は4.6倍

ということで歯周病との関連性が示されていました。

ただ、仕方がないのですが、調査自体のN数(対象者数)が少なく、調査方法についての精度に関しても断言できるものではなく、あくまでも”可能性”というものだと思います。

   

いずれにしても、そのリスクは高まりそうですので、緊急事態宣言やまん延防止措置が広がる中、やはり口腔ケアは重要ですね。

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