ブログ

ガム咀嚼によって唾液中の免疫物質(IgA)が2.5倍に増加

患者さんに対してカウンセリングを行っていると

ドライマウスであるケースが多くなっていると感じます。

そこで改めて唾液の重要性について調べていました。

近年の研究の中でこういうものを見つけました。

株式会社ロッテが順天堂大学の小林弘幸教授監修による研究を実施し、

「ガム咀嚼が唾液分泌を促進し、

口腔内への免疫グロブリンA(IgA)分泌が増加する」ことを確認し

「薬理と治療(2020年48巻12号)」に論文掲載しています。

唾液中の成分の一つであり、

感染症の予防を担う重要な免疫物質であるIgA。

新型コロナの影響もあり、免疫に注目が集まっています。

ガムを咀嚼することで、

安静時と比較して唾液の分泌が促進され、

口腔内のIgA分泌が約2.5倍(5分間咀嚼時)に

増加することが確認されたそうです。

口腔内でウイルスや細菌と結合し、

感染症予防を担うIgAがこのように増えていくことを知ってもらうことで、

患者さんにもお口(唾液)への意識を高めてもらうきっかけになると

良いですね。

 

関連記事

  1. 歯周病菌とアルツハイマー型認知症
  2. 北里大学による市販消毒薬等の新型コロナに対する”追加”効果検証
  3. 伝えたいことを伝える難しさ
  4. サンスター「歯の本数が多く、かみ合わせが良いほど医療費が低い」
  5. 体水分不均衡は、低舌圧、低握力と関連する
  6. 「歯数とアルツハイマー型認知症との関連」で日本歯科総合研究機構が…
  7. 入れ歯の手入れの差によるリスク
  8. 精力剤と歯周病
PAGE TOP