ブログ

咀嚼の誤解

先日、患者さんのカウンセリングを実際に行ってみました。

   

カウンセリングの対象者は

口腔内には保険の入れ歯が入っており、

何度か作り直している患者さんだそうです。

 

口腔内をどう見ても噛めているはずがないのに

「何でも食べられている」と応えるそうです。

  

さすがに、治療計画提案までは、

この医院の院長の治療方針を理解していないとできないので

この日のカウンセリングは噛む大切さを認識してもらうことでした。

 

この患者さんに限らず、どう考えても噛めているはずがないのに

「噛めている!」「食べてますよ」という患者さんは少なくありません。

   

色々な原因があると思います。

〇 無意識のうちに、噛めないものを取捨選択している

〇 噛めないものは、小さく切って食べている

〇 唾液でふやかして、飲み込んでいる

〇 昔は噛めていたものを、今でも噛めていると思い込んでいる

など…。

 

今回のケースは

患者さんは飲み込んでいることと噛めていることが同じだと思っていることに原因がありました。

飲み込めている状態を「噛めている」と言っていたわけです。

 

咀嚼と嚥下という行為とその必要性を確認する必要があると感じたカウンセリングでした。

 

関連記事

  1. 歯科医院経営通信Vol.92 「自費治療がもたらす効果」
  2. 歯科医院経営通信Vol.94「医院改革の前提は自費率にあり!」
  3. 健康意識の高まりを歯科医院経営に活かす
  4. 「また次の機会に」と患者さんに言われないために
  5. EU アマルガム充填禁止
  6. 噛めていないのに噛めていると言う患者さん
  7. 患者さんに全てを伝えようとしすぎていませんか?
  8. 歯科医院経営通信Vol.86 「お金も時間も得るための経営」
PAGE TOP