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認知症の悲しい事実

厚生労働省の12月24日の発表によると…

〇 介護施設の職員による高齢者への虐待行為は2018年度に621件(過去最多)

〇 前年度(510件)から21.8%増加

〇 被害者は認知症の人が85%

厚生労働省によると「社会的な関心が高まり、通報も増えている」と指摘しています。

注目すべきは、認知症の人が被害者の85%を占めているという事実です。虐待を行った介護職員を肯定する気は全くありませんが、認知症を患った人の介護はそれだけ大変だということを表しているのではないでしょうか。

これは、ご自宅で介護されるにしろ、施設で介護されるにしろ、同じような負担を介護をしてもらう人に掛けるということです。

自宅で介護されるということは、家族に大きな負担を掛けることになります。介護離職という言葉もあるぐらいです。離職をしないにしても働き方を変えることは少なくありません。そして、精神的な負担も大きなものとなります。特に認知症の介護は、徘徊のリスクもあり、自宅での介護は相当な負担です。

自分自身ができるだけ認知症にならないように予防しておくことが、このような悲しい状況を避ける数少ない方法です。

正しく噛める口腔環境を維持することは、アルツハイマー型認知症の予防に繋がります。また、歯周病を防ぐことは、脳血管性認知症の予防に繋がります。

口腔ケアは患者さんの明るい未来を叶えるものだと思います。


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