ブログ

口腔機能低下は自覚と結果に乖離

愛知県歯科医師会による調査・研究に患者さんのカウンセリングに参考になるものがありました。問診でオーラルフレイルの可能性がある割合は、80~84歳の女性が最も高く54.7%でしたが、実際に検査すると82.8%が口腔機能低下症に該当したそうです。このように自己認識よりも口腔機能の低下は大きいことが分かります。実際に診療していても「私は何でも噛めている」と患者さん自身が言っていてもどう診ても噛めるわけがない口腔環境の患者さんは少なくないはずです。噛まずに飲み込んでいても噛めていると言う患者さんは一定数います。また、無意識のうちに噛めないもの、嚥下できないものは口にしなくなるのが人間です。● 噛めないはずの歯並び● 噛めないはずの入れ歯● ポケットデンチャー そんなお口の方には、検査を通して悪い「数値」を見て口腔環境が悪いことに気付いてもらえるようにシステム化することをお勧めします。そして、噛めないことがおいしい食事ができないことでなく、●見た目に悪影響を及ぼす●歯や歯茎に悪影響を及ぼす●体を維持できないなど その人の生活をむしばんでいくことを具体的にイメージしてもらえると良いですね。

関連記事

  1. 10月からの消費税率アップに伴って
  2. 衛生士と受付の意見が合わない・・・
  3. 中断率・キャンセル率改善のために
  4. 骨細胞と足場材による大型顎骨欠損の再生に成功
  5. 磁性アタッチメント保険適用案を報告 中医協
  6. カンファレンスの効果
  7. 健康意識を高めるための院内での取り組み
  8. 歯科医院経営通信Vol.96 「患者さんに継続通院してもらうため…
PAGE TOP