歯の喪失と抑うつとの関連メカニズム

以前のブログで挙げていた、『歯の本数と死亡リスクに相関性』ですが、

その中で死亡リスクだけでなく、”うつ”にも相関性があるということが書いてありました。

歯の本数とうつの因果関係はどうなのか…と思って色々調べていたところ、

東北大学のグループが「歯の喪失と抑うつとの関連メカニズム」という研究をしていました。

その研究によると…歯が20本以上の人に比べて、

19本以下の人では抑うつ発症のリスクが1.30倍高いことがわかり、

3つの口腔機能(発音・表情・食事)がこれに関連しているとのこと。

研究の詳細を抜粋すると

  • 対象は、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち2010年時点で抑うつ状態にない者8875人
  • 歯数(20本以上/19本以下)と3年後の13年時点での抑うつ発症の有無について追跡調査を行った結果を分析
  • その結果、対象者8875人のうち3年間の追跡期間中に抑うつ症状を発症した者は11.5%
  • 現在歯数別で見ると20本以上の者で抑うつ症状を発症した者は9.2%であったのに対し、19本以下では13.1%となっており、歯数が少ない19本以下の者での発症割合がより高くなっている
  • 因果媒介分析の結果、現在歯数が19本以下の者では、発症リスクが1.30倍高いという結果に
  • 口腔の社会的機能低下との関連では「うまく話せない」が12.4%、「歯を見せて笑うのをためらう」16.9%、「咀嚼困難な食べ物がある」21.9%となっている

というものです。

フレイルの要因が社会性が失われることにあるというのは、

この研究からも裏付けられていると思います。

体だけでなく、心も健康な生涯を過ごすためには、

口腔環境の維持は重要と言えそうです。

 

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