歯周炎が人工透析患者の低栄養と炎症に加担

東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
歯周病分野の三上理沙子助教らの研究グループは、
埼友草加病院、神奈川歯科大学との共同研究で、
人工透析を受けられている末期腎不全の患者さんにおいて、
歯周炎がMalnutrition-inflammation-atherosclerosis(MIA)症候群
(低栄養状態と慢性炎症状態が合併し、動脈硬化性病の進展を助長する病態)の
生命予後の大きなリスクファクターとなる病態に関与していることを明らかにしました。

  • MIA症候群は人工透析患者の生命予後の大きなリスクファクターであることが知られています。
  • 歯周炎がMIA症候群と関連することが世界で初めて明らかになりました。
  • 重度歯周炎は特に人工透析患者の低栄養状態と炎症状態に関与していました。
  • 今後さらなる研究が必要ですが、適切な口腔ケアや歯科治療は人工透析患者さんにとってMIA症候群の改善も含めて有用である可能性が考えられます。

新着のお知らせ

TOP